2022年、厚生労働省の委託を受け、全国ドクターカー協議会が発足いたしました。ドクターカーは、救命救急センターのみならず、全国の多くの医療機関で実施されていますが、活動基準や業績の活用等は各施設により異なります。そのため、全国ドクターカー協議会では効率的かつ効果的なドクターカーの運用を目指して、ドクターカーの活動情報を収集し、調査・分析を行います。このセッションでは、日本病院前救急診療医学会会員並びに学術集会に参加された皆様へ、同協議会の活動について報告いたします。
座長:今 明秀先生(八戸市立市民病院)
猪口 貞樹先生(海老名総合病院)
演者:1.「ドクターカーレジストリの概要について」
横堀 將司先生(日本医科大学付属病院)
2.「レジストリ作成委員会より」
土谷 飛鳥先生(東海大学医学部付属病院)
3.「レジストリ評価委員会より」
田上 隆先生(日本医科大学武蔵小杉病院)
4.「活動基準作成委員会より」
小倉 崇以先生(済生会宇都宮病院)
5.「広報委員会より」
本村 友一先生(日本医科大学千葉北総病院)
目的:グラウンドナースは、病院外の救急現場で医師や他職種と連携・協力しながら、さまざまな状況に対応し調整を行い、患者ケアを担当する役割がある。現場で活躍しているグラウンドナースからその役割についてのお話を伺う。
医療従事者が活動する病院前救急診療の現場は、と問われると、出動頻度や経験などから交通事故関連を思い浮かべることが多い。しかし、鉄道車両運転時の衝突や脱線、踏切事故などにより不幸にも発生した死傷者に対して、医療従事者が現場に出動し活動することもある。また、鉄道車両の中で居合わせた病人に対して、応急処置を施すこともある。このような様々な鉄道関連事案において、医療従事者が自身の安全を確保し、かつ、適切な医療を提供するためには、平時から繋がりのある警察や消防機関だけではなく、鉄道会社との連携も重要である。このセッションでは、鉄道関連事案における活動や、鉄道会社と消防機関および医療機関との連携について、様々な立場からご意見をいただく。